飯塚事件

飯塚事件　弁護団が会見、取り消し求める
< 2014年3月31日 15:42 タオバオ代行>


　１９９２年、福岡県飯塚市で小学生の女の子２人が殺害された「飯塚事件」で、元死刑囚の遺族らが求めていた再審（＝裁判のやり直し）について福岡地裁は３１日、認めない決定をした。

　この事件は１９９２年に福岡県飯塚市で当時小学１年生の女の子２人が殺害されたもので逮捕された久間三千年元死刑囚は一貫して無実を訴えたが、２００８年に死刑が執行された。久間元死刑囚の遺族などは２００９年、裁判所に再審、裁判のやり直しを請求し有罪の大きな根拠となった当時のＤＮＡ鑑定に証拠能力はないなどと訴えた。

　３１日、裁判所は裁判のやり直しを認めないという決定を弁護団に通知した。理由について「このＤＮＡ鑑定を除いた場合でも、久間元死刑囚が犯人であることは高度に立証されている」などと説明している。

　一方、弁護団は３１日午後、福岡市内で会見を開いた。徳田靖之弁護士は「私個人として言うと、結論の重大性におびえて請求棄却という結論に都合よい証拠だけを取り出して、これに反する決定的な証拠を無視（している）」と話した。弁護団は、決定を取り消すよう求めることにしている。